ABOUT 当店について

店舗紹介

住所
〒701-4234 
岡山県瀬戸内市邑久町大富592
TEL
086-942-3371
FAX
086-942-3386
営業時間
9:00~18:00
休日
日曜日・祝日
※お急ぎの場合は上記の限りではございません。
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店主プロフィール

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小山畳店 2代目代表/畳職人小山 親司

1962年 岡山県瀬戸内市生まれ。
小山畳店を創業した畳職人の父と父を公私共に支える母、両親を養子に迎えた祖父母と姉の6人家族に生まれる。2月の「春近し」に生まれた子だからと、親司と名付けられる。
い草の香りに満ちた両親の仕事場で、小さい頃から多くの時を過ごす。戦後の復興期で畳需要が高く、夕食後も遅くまで仕事に励む両親の姿を見て、小学校6年生で父の後を継ぎ畳職人になることを表明する。

高校を卒業し父の知り合いの畳店に見習いで入るも、畳用の太い針を手のひらに刺す怪我をし、一年も経たずして実家に戻ることになる。「他人の飯を食べて一人前になる」という、職人が歩むべき道を踏み誤った挫折感で、だんだんと仕事場から足が遠のいてしまう。
日中はほとんど自室にこもり、週末は高校時代から続けていた吹奏楽団の活動で外出するというどっちつかずの20代を過ごす。

30歳を迎える直前、流しの畳職人だった父の職親方と出会い、親方の仕事を手伝い始めたことを機に、製畳業のおもしろさに目覚める。サイズが決まっているようで実は部屋によって僅かに異なるのが畳の難しさで、部屋ごとに寸分違わず納める畳職人の仕事の細かさや全体像を掴む。40代に入ると、国立ハンセン病療養所 邑久光明園、さらに長島愛生園の療養室の畳替えを担当。朝、現場に入り畳替えをして昼過ぎには納めるという技術と速さを求められる仕事だったが、長島愛生園では10年で約3000枚もの畳を扱い、畳職人として開花する。

一方、一般住居の欧米化で、畳の需要が減少。畳の張り替えよりも、畳の処分の仕事が増えてしまう状況の中、知命を迎え畳文化の継承に乗り出す。畳は板間に比べ身体を冷やさず、クッション効果で腰痛を緩和し、い草の香りのリラックス効果で集中力を高めるなど、畳を暮らしに取り入れる価値を伝える。熊本のい草農家を訪れ、国産の畳表産地の現場も目の当たりにする。和紙表、縁無し畳、ペット用畳、介護向け畳など、現代のニーズに合わせた新しい畳の取扱いも広げながら、平安時代から千年続く日本の畳文化を今一度盛り上げたいと静かに熱い思いで職人の仕事に邁進する。

現在も子どもの頃から変わらず瀬戸内市の仕事場のある家で、真珠婚を迎えた妻と暮らす。岡山でミュージカル公演があると、妻と観劇に行くことが休日の楽しみ。建設労働組合邑久地区地区長、岡山県畳組合西大寺地区理事、大富八幡宮総代なども歴任し、地域での信頼も厚い。